医院を地域の子育てハブとして機能させる取り組み

舛本産婦人科医院 看護師 すぎはら 美 さん

所有資格:アタッチメント・ベビーマッサージアタッチメント・食育アタッチメント・ジム育児セラピスト2級育児セラピスト2級

杉原さんは、地元でも、大規模な病院として知られる舛本産婦人科医院で看護師として勤務しています。資格取得後は、この病院に通うマタニティ期から産後までの親子に対して、院内で母親教室やベビーマッサージ教室を開催しています。

さらに、個人の活動としても、1から2歳の母子にアタッチメントを繋げる活動として「育(hug)の会」を主宰しています。

産前の試みとして、舛本産婦人科医院では、杉原さんを中心にして、妊娠期に通院されている妊婦さんに参加費無料で、マタニティ教室を開講しています。

そこでは「胎児期のアタッチメントの重要性」などを、これからお母さんになる妊婦さんたちに伝えています。

この教室では、交流のためのグループワークも取り入れており、妊婦さん同士が教室を通して繋がることができる工夫をしています。妊婦さんは、心身ともに不安定になり、外に出ることも少なくなり、問題を抱えてしまう傾向があります。この教室が、それらを防止する役割を担っています。

産後の試みとしては、院で出産した母子を対象に、ベビーマッサージ教室を月に一回、開催しています。

ここでは、ベビーマッサージの手法はもちろん、母子のアタッチメント形成について、より深く学んだり、育児相談なども行っています。

お母さん同士もグループになり、相談したり、答えてあげたりすることで、横のつながりを広げる工夫をしています。実際に、産後うつで外に出られない親子が、初めて外出をするきっかけにもなった事例もあるそうです。

杉原さんは、産科医院という職場を活かし、医院を地域の「子育てハブ」として機能させています。産科医院には、妊婦さんから、子どもを産んで間もないお母さんが集まります。教室を開催してあげることで、診療以外の目的で、医院に来る目的を作ってあげられます。お母さんたちは、同じくらいの年齢の子を持つ仲間と、話す場を得られ、更に、育児の専門家の杉原さんからも知識を与えてもらうことが出来るのです。

積極的に支援センターなどに来られるお母さんは、安心です。むしろ外にでかけられない(その気力もない)お母さんが深刻なのです。

お母さんにとって、自分が子どもを産んだ産科医院で行われる教室なら、顔見知りの看護師もいて足を運びやすいのです。また、産前、産後から、院内で提供される「学びの場」に参加することによって、不安や心配が深刻化せずに解決する流れが作れるのです。

杉原さんの事例のように、産科医院や小児科医院などが教室を開催し、親子が、治療以外の目的で医院に集い、結果的にその医院が、地域の子育て支援のハブになっているというケースは、着実に増えています。

また、杉原さんは、個人的な活動として、育児サークル「育(hug)の会」を立ち上げました。ここでは、ベビーマッサージをはじめ、1から2歳の母子に食育を教えたり、親子で工作をしたりしています。この会を立ち上げたのは、舛本産婦人科医院を退院して、それぞれの家に帰って子育てをはじめたお母さんたちや、地域のお母さんたちが気軽に集える場所を提供したい、という思いからでした。

杉原さんは、お母さんが、「本人自身を認め、受け入れ、個人の持っている”あたたかな心”に気付き、自信を持つこと。そして、母親自身の中にある愛着を素直に子どもに伝えて欲しい!」ということを強く願っており、来年以降は、さらに新たな場を作り、”アタッチメントを伝えるための活動”を広げていきたい!と力強く語っておられました。

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